Tuesday, November 17, 2009

決定付け

そう、思えば小さい頃からダンパーペダルが好きだった。広がって伸びていく音が好きだったのだ。
指がなまるから上手になるまではあまり使っては駄目と先生に止められたけれど、ダンパーペダルを使う部分が近付くとわくわくして、早く沢山ペダルを使う曲を弾きたくて仕方なかった。

フィッシュマンズを久々に聴きながら、音楽遺伝子の存在について考えながら、そんなことを思い出していた。ぼんやりと広がる音が好きなのは、いつからだったのだろうか。おなかの中にいた時から?
視覚的にもぼんやりとして明るいものが好きだったりする。それはいつから?
音楽の好みというと漠然としていて幅広いけれど、好きな周波数というのは何となく遺伝してる気がする。

私にとって未来的だと感じる音を聴くと脳内で飛行機が飛んでる感覚がする。右に振られ、左に振られ、せわしない。一度聴いてもう斬新ではなくても、確実にその過去、未来の時間軸は私の中の指標としてその周波数が刻み込まれている。テルミンの音は世界最古の電子音でありながら、未だに未来的なものとして感じられるのだ。
しかし、産まれた時からずっとテクノばっかり聴かせて育てた子供に、ある日突然クラシックを聴かせたら、その子供は一体どう感じるのだろう。生音が未来的だと感じるのだろうか。

感覚、色と音楽を組み合わせる。恐らく、絶対音感が後天的に取得可能であるのと同じように、色彩+音楽の共感覚も後天的に身に付けられるのでは。どうやってリンクされるのかは分からないけれど、確実に音には色も形もある。どんな音楽を聴いても、無味無臭ではないのだ。

Monday, November 16, 2009

せつなさとの拮抗

失われた10年どころか、むしろ失われた30年だったのかも、とか思ったり。ready for the blue, butみたいな。
バブリーな頃の記憶といえば、そう、あの頃、家をリフォームしたのに一年経たずに壊して新しいの建てちゃったり。なんか変な毛皮の敷物とか買って、ででーんと居間に置いちゃったり。ふりふりのドレス買ってもらったり。勿体無いの嵐。
でも、日本中がそうだったのだ。

不況でも人生を楽しまなきゃ。
先が暗いと思うと予定調和みたいにどんどん暗い未来が決定付けられてしまう。
人と比較して優越感を抱く種類の嫌らしさが苦手で、だからこそナルシストがいいのだと。そのくらいのアクを身に付けたい。

音楽を沢山聴くようになって、会話中にイメージ画像がいくつも浮かぶことが多くなったわ。
思えば60年代くらいでストップしてたからね、私。90年代まで進めばかなり進化してるってことで。むしろ2000年に入って退化しちゃってるかも、みたいな感じで。山有谷有ってな具合で。

Saturday, November 14, 2009

歴史は繰り返す

たのしい制約。
人がクリエイティブな能力を最大限に発揮できるのは、少し制約がある時である、という、アンビバレンツな真実について。

つまり、なんでも自由にできるとしたら、人はかえって困ってしまうということ。そんな幸福な不幸を抱えた人を見ていると、うーん。

テーマを作りましょうよ、と思う。
自分テーマ曲。
自分モチーフ。
自分色。
自分史。
そうすれば、どんどんナルシストになれるでしょう?
いーじゃない、ナルシストで。

ふと、俺様の対義語って何?と思ったりする。
私は男の人も使うから、私様なんてないのね。
草食男子が増えてきた昨今、あたらしい一人称が必要なのでは、とか思ったり。
何がいいんだろう。
あ!そうか。今更だけど、2chのモレはそんな感じで出現したのか。
うーん、奥が深いのか、深くないのか。
微妙なところだ。
ってことは、ニョレ、とか、そんな感じがいいのか。うーんうーん。
日本語って難しい。

Friday, November 06, 2009

アイデンティティ

生きていくために必要なものは、
お金なんかじゃなくて、、と何も知らずにつっぱっていたあの頃。

思い出そう。
とがった部分は、何かが欠けてしまっていたからで、
大好きなものを諦めてしまったからで、
さよならリグレット。

高尚とされている知識は、生きていくためには何の役にも立たない。
でも、人が悲しい瞬間や、せつないときに叫ぶ歌を聞くと、心が動く。
前よりも世の中の仕組みはわかるようになったけれど、
大切なことは、違うところにあった。
ただ忘れていただけだった。

音楽を聴くとその曲の形のイメージが湧き上がる。
たまに小さなまるがぽろぽろとこぼれ落ちる、まるい、まるい曲ばかり聴いている。
歳をとっても、子供で、ポエマーでいたい自分を許すことができれば、
きっと心が暖かくなって、
とがらずにまるく、まあるく生きていけるはず。
日によって人に見せる部分は違っていて、満ちたり欠けたりを繰り返すけれど、
ほんとはまあるい月みたいに。